蛍がいた

現在仕事がない仮無職の為に私は暇をもてあましている。

もともとアルバイトという不安定な身分だったのにも関わらず会社から先月末に

「閑散期に入ってあなたにやってもらう仕事がないから長期休暇をとってもらう(嫌なら辞めてもらっても構わない)」

と告げられ毎日ゴロゴロしていた。

この無職期間というピンチを有意義なものにするため漠然と山に登ろうかと考えていた。

もともと私は登山を嗜んでいたのだが、肥満、体力の低下を言い訳に山に登らなくなり2年ほど経った。

この暇を気に登山を再開しようと思う。

ということでまずは準備の為に登山靴を履いて水分補給用のスポーツドリンクを買いに行くことにした。

ここで登山靴を履いて行ったのには理由がある。
久しぶりに履く靴なので加水分解で靴底が剥がれないかと登山靴に違和感がないかのチェックを兼ねている。

夜の8時過ぎにジャージに登山靴で歩く不審者がいたらそれは私だ。

そしてスーパーに向かう途中で蛍を見た。

蛍を見た瞬間に4月に亡くなった実家の猫を思い出してしょんみりした。

空気は湿気を帯びていたが天気予報は一応、晴れなので明日に備えることにする。